赤ちゃんのミルク作りで とある問題 に直面しました…
作り方には「煮沸した70℃以上のお湯で、粉ミルクを溶かす」と記載があったにもかかわらず、煮沸をしていない70℃のお湯でミルクを作っていたのです。
デリケートな赤ちゃんのことなので大変心配しましたが、調べた結果 ひと安心することができたので、本記事にて紹介いたします。
ミルク作りで使う「お湯」
我が家で主に使っている粉ミルク「はぐくみ」の作り方には、溶かす用のお湯は煮沸が必要であると記載があります。
煮沸後、少し冷ましたお湯(70℃以上)をやけどに注意し、できあがり量の約2/3入れます。
森永乳業「はぐぐくみ」ミルクの作り方
有名な他メーカーの粉ミルクでも、同様の記載があることを確認しました。
記載されている作り方に反して、我が家では煮沸していないお湯を使ってしまっていたのです
煮沸が必要な理由とは?
「煮沸が必要な理由」をインターネットで調査すると、水道水に含まれる「残留塩素」と「トリハロメタン」が赤ちゃんに悪影響を及ぼすという記事が複数見つかりました。
「残留塩素」と「トリハロメタン」がどういったものであるかは、以下の通りです。
水道水に塩素が含まれているのは、消毒のためです。
塩素には強い殺菌力があり、このような病原微生物の細胞膜を破壊して死滅させるのです。
水道水をそのまま飲んでも、残留塩素による健康上の問題が生じる心配は基本的にありません。
日本トリム「水道水にはなぜ塩素(カルキ)が含まれているのか?体への影響は?」
トリハロメタンとは、メタンを構成する4個の原子のうち、3個がハロゲン原子である塩素や臭素に置き換えられた化合物のことで、水道水の話題においては、原水を消毒するために注入される塩素と水中の微量有機物質とが反応して生成される物質の「総称」として知られています。
水道水中に含まれる4つの主要なトリハロメタン(総トリハロメタン)には、発癌性が確認されているものもありますが、それらは主にマウスやラットなどを使った動物実験の結果によるものであって、人間に同様の影響が生じるとは言い切れません。
水質基準の項目群には総トリハロメタンの項目も含まれています。そして、そこに示されている基準値は「WHOの飲料水水質ガイドライン」で規定されている基準値と比較しても、同等もしくはそれ以上に厳しい水準で設定されています。
日本トリム「トリハロメタンとは? 発癌性や水道水の基準値について解説」
しかしながら、粉ミルクメーカーや保健機関といった公的な情報筋から 「煮沸が必要な理由」を言及したものは見つかりませんでした。
つまり、「残留塩素」や「トリハロメタン」が理由であるとは断言できない、という判断をしました。
それは、粉ミルク中の病原菌を殺菌するためです。
ごく微量ですが、粉ミルクそのものや、溶かした粉ミルクに「Cronobacter sakazakii(サカザキ菌)」や「Salmonella enterica(サルモネラ菌)」といった細菌が入っていることがあり、問題視されています。
横浜市「保健の話題>粉ミルク(乳児用調整粉乳)を70℃以上のお湯で溶かすワケを知っていますか?」
煮沸しなかった場合の影響は?
信頼できる筋からの「煮沸が必要な理由」を見つけることができなかったので、「煮沸しなかった場合の赤ちゃんへの影響」について調査しました。
【医師の回答】
ミルク作りで煮沸したお湯を使っていなかったという同じ状況の親御さんから、医師へ相談している記事を発見しました。
医師からの回答
そのまま使い続けても全く問題はありません。
水道水の水自体、確かに残留塩素等は含まれますが、これはごく微量であり健康に全く問題のないレベルになっています。
Doctors me「赤ちゃんの粉ミルクの、残留塩素とトリハロメタンについてです。 現在1歳の息…」
医師から「問題ない」との回答がなされていました。
【メーカーからの回答】
我が家で使っている「はぐくみ」の製造会社である「森永乳業」さんに問合せ窓口があったため、連絡したところ 以下の回答をいただきました。
公的なガイドに則って「念のため」沸騰を指示しており、子どもの体調に変わりがなければ問題ないとのことでした。
製造元からの太鼓判をいただくことができたので、ひと安心しました。
問合せをしてから、1日以内に この回答をいただきました。
消費者の心配に真摯に向き合っていただける姿勢が感じられて、「森永乳業」さんのことをより一層好きになりました。
ありがとうございます!
結論
ミルク作りのお湯は「煮沸」が推奨されるが、煮沸していなくても体調悪化が見られない場合は問題ない、ということが確認できました。
煮沸していないお湯でミルク作りしたことで 我が子に後々悪影響があるかもしれないと 心配していましたが、ひと安心しました。
赤ちゃんを健康に育てるため 説明をしっかり読んでから行動する、ということを肝に銘じます!
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